ミラータイプのドライブレコーダー購入を考えてる方、ちょっと待ってください!そのカッコ良さやスッキリ具合の反面、認識すべきデメリットがあります。
この記事では、ドラレコ取り付けを行ってきた経験にもとづき、ミラー型ドライブレコーダーの【デメリット4つ】と、それでもミラー型を希望する人の為の【購入時の注意点2つ】をまとめました。
目的に合ったドライブレコーダーを取り付けることで、安心・安全なドライブを楽しみましょう!
目次
人気のミラー型ドライブレコーダー
「ミラータイプ」ドライブレコーダーが多く発売され、人気を得ています。
ルームミラーの上に被せて設置することから、フロントガラスに余計なものを付けたくない方や、見た目がSFチック・近未来的なカッコ良さから支持を得ているようです。
私たちSeibii(セイビー)は、累計3,000台以上のお車にドライブレコーダーを取り付けてきました。
その経験から、不具合が起きやすいドライブレコーダーの商品や傾向を理解しています。
ミラー型ドラレコが登場し始めた頃は、「4つの理由」からお勧めできず、お客様にはフロントガラスに貼り付けるタイプ(通常)のドライブレコーダーご購入を薦めてきました。
一方で、2020年に入り、本記事で解説する「4つのデメリット=弱点」を認識した上で、購入時に注意点さえ守れば、魅力があり安心してお客様にオススメできるミラー型ドライブレコーダーも登場しています。
この記事では、普通のドライブレコーダーかミラータイプか悩んでいる方に、ミラータイプのドラレコのデメリット4つと、それを踏まえた上でのミラー型ドライブレコーダーの選び方2点について解説します。
「通常型のドラレコにする」か「ミラー型にする」か、悩まれている方は、ぜびご参考にしてください!
デジタルインナーミラーとの違いとは?
ミラー型ドライブレコーダーと似た言葉として耳にするものに、デジタルインナーミラーというものがあります。
デジタルインナーミラーとは、インナーミラー(ルームミラー)を鏡としてではなく液晶モニターとして使い、後方の映像を映し出すことを目的にしたものです。
車両の後方にカメラを設置することで、後方を確認する際に障害物のない映像を見ることができます。
ミラー型ドライブレコーダーは、デジタルインナーミラーにドライブレコーダーの機能を組み合わせたものになります。
デジタルインナーミラーは後方を映すことが主な機能であるため、ミラー型ドライブレコーダーとは別物です。
ミラー型ドライブレコーダーのメリット3点
ミラー型ドライブレコーダーを設置するメリットは次の3点です。
- ミラーの死角を減らせる
- 前方の視界のさまたげになりにくい
- 後方の視界を確保できる
1点ずつ解説します
メリット1.サイドミラーの死角を減らせる
サイドミラーの斜め後ろの様子・車体が見にくい点をミラー型ドライブレコーダーがカバーしてくれます。
ただ、後方の視界が広くなると距離感がはかりづらくなるデメリットがあります。
免許取得から間もない方や運転が苦手な方はバックミラーの方が見やすいという声も多いです。
メリット2.前方の視界のさまたげになりにくい
ミラー型ドライブレコーダーはバックミラーに被せる形で装着するので、前方の視界を邪魔しません。
フロントガラスにドライブレコーダーを設置するよりは視界が広く保てます。
メリット3.後方の視界を確保できる
スマートミラーとして利用する場合、後方に設置するため一定の視野を保てます。大きな荷物を運ぶ際や後方の視界が不安な方も安心です。
大型トラックのドライバーや後部座席に荷物を積む機会が多い方に人気の方法です。
ミラー型ドライブレコーダーのデメリット4点
ミラー型ドライブレコーダーを設置するメリットは次の4点です。
- 映り込みで夜間の映像が綺麗に撮れない
- 撮影範囲が限定的
- カメラが壊れた場合、ルームミラーに後ろが映らない
- 運転支援機能付きの車輛は要注意
1点ずつ解説します。
デメリット1. 映り込みで夜間の映像が綺麗に撮れない
ミラー型ドライブレコーダーを取り付けたお客様で、夜間の映像が綺麗に撮れていない方が複数いらっしゃいました。
実際に映像を確認してみると、フロントガラスに映りこんだ光の影響で、外の映像が綺麗に撮影できていなかったのです。
フロントガラスの角度
近年販売されている自動車の多くは、デザインや視認性、空気抵抗の観点から、フロントガラスの角度が小さくなっています。
いわゆる水平に近い角度(なるべく寝かせる角度)でフロントガラスが装着されています。
その為、ルームミラー(バックミラー)とフロントガラスの距離は遠くなるわけですが、それはつまり、ミラー型ドライブレコーダーのカメラとフロントガラスまでの距離が離れているということになります。
結果として、特に夜間は、フロントガラスに反射した光が映り込みやすく、肝心な外部の映像が綺麗に撮影できないといった現象が発生するんですね。
フロントガラスに直接貼り付ける通常型ドラレコ
対して、通常タイプのドライブレコーダーは、本体をフロントガラスに直接貼り付けます。
従い、カメラとガラスの位置が近いので、夜間でも光が写りこむことは殆どありません。
デメリット2. 撮影範囲が限定的
市販されている多くのミラー型ドライブレコーダーは本体の左端にカメラが付いています。
そして、ドライバーみなさんは、ルームミラー(バックミラー)を自分の方、つまり運転席の方向に向けますよね?
ミラー型ドライブレコーダーはルームミラーに被せて取り付ける都合上、ルームミラーと連動して動きます、その為、ドライブレコーダーのカメラの向きは、国産車なら左の方を、左ハンドルの輸入車の場合は、右を向くことになります。
もちろん、ドライブレコーダーのカメラは広い範囲を撮影していますので、死角となる部分は少ないです。
しかし、__ドライバーがルームミラーを見やすい位置と、ドライブレコーダーがうまく撮影できる位置が同じとも限りません。
__
また、雨の日などは、カメラが左を向いているが為に、ワイパー拭き取りの範囲の上を撮影してしまい、雨粒でうまく映像が撮れていないなんてこともあります。
やはり、取付の自由度で勝り、しっかりと正面を向いて映像を撮影する通常のドライブレコーダーに軍配が上がると言えます。
デメリット3. カメラが壊れた場合、ルームミラーに後ろが映らない
ミラー型ドライブレコーダーは、ミラー(鏡)ではなく、モニターです。
車に付いているルームミラーに重ねて設置を行う都合上、そのルームミラーに映っている画像は、鏡を通した現実世界ではなく、カメラを通した映像です。
要は、取り付けているのはミラーではなく、モニターという事ですね。
あくまで、見た目がミラー「型」なだけです。仕組みとしては、ルームミラーにバックカメラを取り付けて、バックカメラのの映像をミラー型のモニターに出力しているという事です。
一見、バックカメラも取り付けることができて、一石二鳥の感じがしますが、バックカメラが壊れた場合、映像を写せませんので、ルームミラーに何も映らない、つまり、後ろが見れなくなってしまいます。
運転していて、急に後ろが見れなくなったらと考えると、恐ろしいのではないでしょうか。
個別商品の信頼性や耐久性は、商品ごとに異なりますので、あくまで一般論ではありますが、バックカメラとドラレコがセットで付いているのに「安い商品」は気を付ける必要がありますね。
結局、安かろう悪かろうなのです。
デメリット4.運転支援機能付きの車輛は要注意
運転支援機能が付いている車両にミラー型ドライブレコーダーを取り付けるときには注意が必要です。
例えばトヨタセーフティーセンスやスバルのアイサイトなど運転支援機能の一つとしてフロントガラスにカメラが付いているクルマがありますね。
(トヨタHPより)
そのような運転支援目的のフロントガラスのカメラはちょうどルームミラーの裏側についています。
車種や取り付けている運転支援機能によって変わりますが、カメラが大きくガラスの中で面積を多く占めているものはミラー型ドラレコが付かない可能性があるので、要注意です。
正確に言うと、ミラー型ドラレコを取り付けることは可能ですが、運転支援機能カメラが邪魔をしてうまく映像が撮れない場合があります。
せっかくドライブレコーダーを付けても、写ってるのは運転支援機能だけなんて事も・・・
ミラー型ドラレコを購入する際には、自分のクルマに付くか確認が必要です!
ミラー型ドライブレコーダーの選び方3点
ミラー型ドライブレコーダーを選ぶ際は次の3点を意識すると理想の商品が見つかりやすくなります。
- 視野角が120度以上の商品を選ぶ
- フルHDの商品を選ぶ
- タッチパネル対応の商品を選ぶ
1つずつ解説します。
選び方1.視野角が120度以上の商品を選ぶ
視野角は広ければ広いほどトラブル時の対応がしやすくなるメリットがあります。
ただ、視野角360度の対応商品のほとんどがフロントガラス中央部分に設置する必要があるため、運転時のフロントの視野は狭まりやすいです。
運転時の視野を狭めたくない方で全体を録画したい場合はフロントとバックの2箇所にカメラを設置する方法もありますが、値段は高くなります。
選び方2.フルHDの商品を選ぶ
最新商品のほとんどがフルHDで高画質ですが、年式の古い商品や格安のドライブレコーダーは画質重視でない場合もあります。
万が一、事故が起きた際に画面が暗かったりブレているとドライブレコーダーの意味を成さなくなってしまうので、フルHDを選ぶようにしましょう。
選び方3.タッチパネル対応の商品を選ぶ
タッチパネル対応のドライブレコーダーはカーナビやスマートフォンを触る感覚で操作できるため、使い勝手がよいです。
製造コストの関係でタッチパネル非対応の商品と比較すると割高ですが、操作の手軽さで選びたい方はタッチパネル対応を選ぶのがおすすめです。
ルームミラー型ドライブレコーダーの種類
ルームミラー型ドライブレコーダーは「一体型」と「セパレート型」の2種類あります。
それぞれ解説します。
省スペース重視なら一体型ドライブレコーダー
一体型ドライブレコーダーはカメラとミラーが一体となっているタイプで、省スペースな点が魅力です。
バックミラーを固定している方であれば画角もブレずに使いやすいですが、頻繁に人を乗せる機会がある方やバックミラーの位置を変える方にはおすすめしません。
画角の固定や画質重視ならセパレートドライブレコーダー
セパレートタイプは、カメラとミラーが別なため画質のブレが生じにくいメリットがあります。
一体型と比較すると前方の視界が狭くなりますが、気にならない程度の大きさです。
視野が多少狭くなってもドライブレコーダーの画質を重視したい方はセパレート型がおすすめです。
ミラー型ドライブレコーダー商品選びの注意点2つ
それらミラー型ドライブレコーダーの4つのデメリットを理解した上で、良い商品を選ぶ為の注意点が2つあります。
- 15,000円以下の商品を選ばない
- 対象車両のフロントガラス・ミラー前の障害物(運転支援機能など)を確認する
各々解説します。
商品選びの注意点1. 「1万5,000円」以下の商品は不良率が高い
ミラー型ドライブレコーダーの価格はピンからキリまで存在します。後方カメラがセットで10,000円を切る商品もあれば、30,000円を超える商品も販売されています。
フロントガラスに貼り付けるタイプのドライブレコーダー同じなのですが、「安かろう・悪かろう」がそのまま当てはまります。
これまでの取付実績をもとに振り返ると、「15,000円を下回る商品」の品質は悪く、数日で電源が付かなくなったり、動作が不良を起こし、早々に買い替えされるお客様を多数見てきました。
文字通り「安物買いの銭失い」
「15,000円」という金額の目安は実績ベースであり、理屈ではないのですが、「20,000 - 30,000円」の商品であれば、品質やその後の対応(不良時の交換やサポート)から安心できます。
結局、相対的に割高に見える商品を購入する方が「コスパが良い」のです。
商品選びの注意点2. ミラー前の障害物を確認
既に解説した通り、スバル「アイサイト」搭載車やN-BOXなど、運転支援機能が付いている車で、新車購入時のオプションである大型ルーフコンソール等が付いていると、画角に障害物が写り込んでしまい、ミラー型ドライブレコーダーの機能を果たさない事があります。
この問題は、フロントガラスに貼り付けるタイプのドラレコであれば起こらないのですが、車の構造上仕方がないとも言えます。
ご自身が乗られているお車の構造の確認を忘れずに行いましょう。
(参考)スバル・アイサイト搭載車への社外品ドラレコ取付
アイサイト搭載車へのドラレコ取付については
スバル・アイサイトへの社外品ドラレコの正しい選び方と取り付け方法
スバル車にはアイサイトが搭載されているので、社外品ドラレコがつけられないと思う人が多いです。ですが取り付け方法によっては問題なく取付可能です。そこで今回の記事ではSUBARUのアイサイトに社外ドラレコ取り付ける方法について解説していきます。
https://seibii.co.jp/blog/contents/subaru_eyesight_driverecorder/

ミラー型ドライブレコーダーのオススメ商品
ミラー型ドライブレコーダーのメリット・デメリットを知った上でどのドライブレコーダーを購入すればいいか迷う人も多いかと思います。
そこで各メーカーのミラー型ドライブレコーダーのポイントを簡単にまとめたので、製品購入する時の参考にしてみてください!
- ネオトーキョー ミラーカムPro2 MRC-3023 ミラー型ドライブレコーダー
ポイント
10.88インチ1920x480ドット高精細スクリーン+前後フルHD/ソニーセンサー装備の高画質
独立式フロントカメラ
リアカメラズーム機能
ネオトーキョー製品の取り付けは特にセイビーでも多くの実績があり、一般的に難しいと言われる輸入車などでも取り付け可能です!
ネオトーキョー製ミラー型ドライブレコーダーのセイビー出張取り付け実績を紹介!
累計1万台以上の取り付け実績がある出張修理のセイビーがNEOTOKYO製のミラー型ドライブレコーダー「ミラーカム」の取り付け方法を実例を元に注意点や気を付けるポイントを解説。輸入車やスバルのアイサイト搭載車の取り付け実績を紹介!
https://seibii.co.jp/blog/contents/neotokyo_seibii/

- JADO ドライブレコーダー ミラー型
ポイント
前:2.5K/後ろ:1080P、HDR・WDR機能で夜も鮮明な画像
GPS機能を搭載
事故を見逃さない170度の超広角レンズ
シガーソケットの占有なしで24時間録画が可能なタイムラプス駐車監視モード
- セルスター CS-1000SM デジタルインナーミラー ドライブレコーダー機能付き
ポイント
GPS機能で位置情報まで記録
取締りエリア・事故多発エリアなどを警告音や画面でお知らせ。安心して運転できます
地上デジの電波と干渉しにくい設計でデメリットもカバー
付属の64GBの大容量microSDカードで、長時間の映像記録が可能。
後方カメラのみ、前方カメラはオプション設定
- MAXWIN 360°ミラー型ドライブレコーダーMDR-I002B
ポイント
視野角360度の車内カメラ+自由なカメラのアングル調節で後部座席の様子まで捉え、車内の死角なし
夜間のヘッドライトの反射も抑え、夜間の運転にもおすすめ。
Gセンサーの感度設定ができ、駐車監視機能も搭載。
ドライブレコーダーの取り付けはセイビーがおすすめ!
ネットなどでも手軽に購入できるドライブレコーダーですが、取り付けに不安を感じる方や、配線をきれいに隠して設置したいという方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、出張整備に対応したセイビーがおすすめです。
セイビーなら、資格をもった整備士が自宅や職場まで訪問。作業の質が高いことはもちろん、移動時間や待ち時間が発生しません。
ドライブレコーダーの取り付けに不安がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
まとめ
ミラー型ドライブレコーダーをお勧めしない4つの理由と、購入時の注意点2つについて解説ました。
もちろん、ミラー型ドライブレコーダーが優れている部分もあります。
しかし、フロントガラスに貼り付ける通常タイプのドライブレコーダーは、ドライブレコーダーとしての機能に特化し、余計な機能を付けていない分、前面を撮影する機能はミラータイプと比べて優れているのは事実でしょう。
様々な種類のドライブレコーダーを付けてきたSeibiiのメカニックとしては、通常のドライブレコーダーの購入を原則お勧めします。
しかし、2020年以降に販売されており、低価格を売りにしていないミラー型ドライブレコーダーに限っては、デメリットを認識した上で、良い品質の商品も販売されています。
重要なことは、値段、機能、製品保証、車の構造を確認した上で、「どの商品を選ぶか」です。
ミラー型ドライブレコーダーを購入したいが、不安を拭えない方は、私たちSeibiiにお気軽にお問い合わせください。無料で商品選びのご相談に応じております。
記事を見てやっぱり通常のドライブレコーダーを探したいな、と思った方にはこちらの記事がおすすめ!