メインバッテリーと補機バッテリーの2つを搭載するセレナハイブリッドは、通常のガソリン車と部品代・作業時間が異なります。
今回の記事では適合バッテリーや交換方法、業者別の費用などを解説します。
バッテリーの交換時期が近付いている方はぜひ参考にしてください。
目次
対象車種
この記事の対象車種は、日産 セレナハイブリッドです。
- 型式:DAA-HC26
- 年式:2012年8月-2016年9月
通常車より時間がかかるセレナのバッテリー交換作業時間
通常の国産車でしたら10-15分程度で完了しますが、日産 セレナハイブリッドはメインバッテリーと補機バッテリーが搭載されており、バッテリーが1つしか搭載されていないお車より少し時間が掛かり、20-30分程度の作業時間を要します。
バッテリーが搭載されている場所
バッテリーが搭載されている場所は車種や型式によって異なりますが、国産車であればボンネットを開けた右側(見える位置)にバッテリーが搭載されております。
日産 セレナハイブリッドの場合
今回、バッテリー交換の出張作業を実施した日産のセレナハイブリッド の場合、エンジンルームにバッテリーがあります。
メインバッテリーとサブバッテリーの役割
最近の車は、燃費向上のためにあまり発電をしない仕組みになっており、一定量まで充電すると発電をとめ、一定量に足りなくなると充電を再開する「充電制御」を行っています。
ハイブリッドの場合でも、発進する時の力をモーターでアシストする機能があります。そのようなクルマには、通常のバッテリーとは別にサブバッテリーが搭載されているケースが多く、サブバッテリーで蓄電能力を高めたり、車内の電気部品を動かしたりしています。
メインバッテリー
メインバッテリーの役割はエンジンの始動です。
ハイブリッド車やアイドリングストップが付いている車の場合、一回の走行で何度もエンジンを始動することになります。
その為、バッテリーは充放電を繰り返してもきちんとバッテリーの性能が発揮できる専用のバッテリーが取り付けられています。
サブバッテリー
サブバッテリーの役割は補機類への電力の供給です。
車というのはエンジンが掛かっている時に発電を行っています。その発電した電力を使用してエアコンやナビ、メーターなどに電力を供給しています。
しかし、信号待ちなどでエンジンが止まるハイブリッド車やアイドリングストップ車は、エンジンが止まっている時も電力を使用しています。
そこで、サブバッテリーが発電していない間の電力を供給することで、電力を賄っています。
信号待ちのたびにナビの画面が消えないのは、サブバッテリーが電力を供給しているからなんですね。
2つも必要なのか?
サブバッテリーはあくまでも補助的に電気を供給しています。
このサブバッテリーは本当に必要なのでしょうか?
答えはYESです。
少なくとも日産のセレナには必要です。
ハイブリッド車やアイドリングストップ車で一番避けたい事態は、信号待ちでエンジンが停止した時に、バッテリー上がりでエンジンが掛からないことです。
もし、バッテリーが1つしか付いていないとします。
信号待ちでエンジンが止まるまではバッテリーの電力が十分だったとしますが、長い長い信号待ちでエアコンを付け、TVを見て、シガーソケットでスマホの充電を行い、電力を消耗してしまった時にエンジンを始動するのに必要な電力が足らなくなる可能性が十分にあります。
アイドリングストップの度に、エアコンを切るなんて面倒くさいですよね。
そうならないために、わざと、エンジン始動用のバッテリーと補機類のバッテリーを分けているんですね。
セレナのバッテリー交換時期
バッテリーは定期的な交換が必要な部品ですが、交換時期に悩む方もいるでしょう。
今回はバッテリーの交換時期に関してよくある悩みにお答えします。
メインバッテリーとサブバッテリーは同時に交換すべきなのか?
メインバッテリーとサブバッテリーを同時に交換すると出費が気になりますよね。
実際に、バッテリー交換のご依頼を頂くと、メインバッテリーとサブバッテリーを同時に交換しないとまずいのですか?とご質問を頂くことが御座いますので解説させて頂きます。
結論から先に言うと、「同時に交換すべき」です。
理由は、どちらかのバッテリーが上がってしまうとエンジンが掛からなくなるためです。
バッテリーの寿命は2~4年ほどです。片方が寿命を迎えているとすると、もう一方のバッテリーも寿命を迎えている可能性が高くなります。
せっかくバッテリーを交換したのに、もう一方のバッテリー上がりのせいでエンジンが掛からなくなるなんて馬鹿らしいですよね。
バッテリー交換する場合は、2個一緒に行いましょう。
セレナに適合するバッテリー
私たちSeibiiでは、BOSHE製のバッテリーを主に使用しています。
日産 セレナハイブリッド(型式:DAA-HC26)の適合バッテリーは以下の通りです。
メインバッテリー
Bosch製のS95がメインバッテリーとして適合します。ハイブリッド車用バッテリーを使用します。
サブバッテリー
Bosch製のK42がサブバッテリーとして適合します。
必要工具
国産車のバッテリー交換は、国産車と比較して必要な工具は少ないです。
メインバッテリーの取り外し・取付
- バッテリーステーを取り外し
- マイナスターミナル切り離し
- プラスターミナル取り外し
必要工具
- クリップリムーバー
- ショートメガネレンチ10mm
業者別価格比較(ディーラー vs オートバックス vs セイビー)
ディーラー、オートバックス、出張バッテリー交換業車のSeibiiの3社の値段を比較をしていきましょう。バッテリー代金と工賃を含めた合計金額ベースです。
※記事作成時に調査した金額であり、金額が変更となっている可能性があります。詳細は各事業者にお問い合わせください。
日産正規ディーラー
ディーラーでのバッテリー交換は最も費用が高くなりやすい選択肢です。
正規ディーラーであっても運営元は別企業である為、店舗ごとに価格差が生じる場合がありますが、メインバッテリーと補機バッテリーの交換で7万円台後半~10万円程度がかかります。
オートバックス
オートバックスでメインバッテリーと補機バッテリーの2つを交換した場合の費用は6~8万円程度です。
基本的に店舗で購入したバッテリーの取り付けのみに対応しており、持ち込みの場合は工賃が割高になることが一般的です。インターネットや他店舗で購入したバッテリーの取り付けを依頼する場合は注意しましょう。
出張バッテリー交換のセイビー
セイビーは整備士が指定の場所を訪問し、その場で整備を行うサービスです。
セイビーでセレナハイブリッドのバッテリー交換を行う場合の費用は、部品代込みで52,500円となります。
(料金詳細はサービスサイトをご覧ください)
バッテリーが完全に上がり車が動かない場合、ディーラーやカー用品店で交換を行うには、レッカーを使用する必要がありますが、セイビーなら動かない車でも作業を行うことが可能です。
さらに部品込みで依頼をすれば適合製品の選定も行ってくれますので、交換後も安心です。
手間なくバッテリー交換を行いたいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
日産セレナのバッテリー交換なら出張整備のセイビー
日産セレナハイブリッドには、メインバッテリーと補機バッテリーの2つが搭載されており、同時に交換することが推奨されています。
「店舗に行くのが面倒」「どのバッテリーを選べばいいかわからない」という方には出張整備のセイビーがおすすめです。
セイビーなら資格を持った整備士が自宅まで出張。移動時間や待ち時間がかからないだけでなく、車種に合った部品の選定を任せることもできます。
バッテリーの交換時期が近付いている方は、お気軽にお問い合わせください!