女性整備士で、佐賀県の整備工場「レシップアーレ(Reship A-RE)」を起業し、経営する 田中里絵子さんにインタビューをしました。
目次
自己紹介
(佐川)
まずは簡単な自己紹介からお願いできますでしょうか?
(田中)
佐賀県佐賀市で整備工場を経営してます、田中理絵子と言います。2級整備士の資格と(自動車)検査員の資格を持っていますが、現場でほぼ活躍はせず、日々経営で業界の課題に立ち向かっております。
女性のための整備工場を作りたい
(森日菜美)
おー。起業して経営するに至った背景と言いますか、どうやってそうなったんですかね?
(田中)
私1回高校卒業して社会に出たんですね。で、そのあと父の会社が内燃機屋さんといってエンジンのオーバーホールだったり自動車部品のない部品を作ったりとかいろんな工場、ことをやっていて、その時に自動車関係のことをやっていたので整備士の資格あった方がいいかな〜と思って26歳で専門学校で2級整備士の資格を取ったんですね。
で、整備士の資格を取ったら周りの女性の友達だったり知人とかから「整備のプロになった」と思われていろんな相談を受けるようになったんですね。
(佐川)
なるほど。
(田中)
なんか「行く工場がわからない」とか「行っても騙されてる気がする」とか。
(森日菜美)
うんうん
(田中)
「車のことが全くわかんないからもう言われるまんま整備するしかなくて、すごく高かった。」とかそういう話をいろいろ聞いて。
女性ってわからないから「ここはしなくていいよ。」って言われると最低限に抑えるから、また壊れちゃうんですよね。お友達とかもそういうのの繰り返しで。
なので<span style"font-weight:bold">『きちんと相談できてきちんとお話できる整備工場。女性が一人でも行ける整備工場』を作りたいなと思って、<span style"font-weight:bold">まず女性のために整備工場を作ろうと思い、立ち上げたんですね。
女性整備士ならではの苦労とは
(森日菜美)
すごいですね、行動力が。
女性整備士ならではの苦労とかってあったりしますか?
(田中)
やっぱり「体力」が男性と一緒じゃないなって思います。体調壊したこともありますし。
そういう体力面とかが一番がきついかなと思います。
女性と男性、それぞれの長所を活かしたポジショニング
(佐川)
なるほど。逆にお客さん目線で整備士は男の仕事だみたいなイメージを持っている方も多くいるのかなという気もしていて。そういうお客さんから女性の整備士が担当だよっていうことに対して何か言われたりみたいなこともあったりしますか?
(田中)
今立ち上げている会社は、基本男性と女性で1人で1台のお客さまのサービスをするようにしているんですね。やっぱり男性整備士と女性整備士でフォローしあって、重整備とかなると、男性がやるって思ったらお客さま安心してくださるし、男性は男性、女性は女性のポジション、女性ってお話するの好きだから整備の説明とかは女性の方が全然お客さま喜んでくださるし、力作業とかなるとやっぱり男性の方がどうしても頼もしいですし。
そこ考えると自分で会社始めてからはそういう働き方ができているので、特に苦労という苦労はないですね。
女性のお客さま向けの勉強会とは
(森日菜美)
あとあの車に乗られている方の半分は女性だと思うんですけど、
女性のお客様向けに工夫をされているとお伺いしたんですけども具体的に教えてもらえると
(田中)
私たち(整備士)ってお車のお医者さんでお客さまにきちんとお車のことを伝えてあることが必要だと思っているんですね。
車の勉強会をやったりだとか、
(佐川)
女性のお客さま向けに!なるほど。
(田中)
去年の11月とかにも車の車検整備の一連の流れを男性スタッフと一緒にやって
(森日菜美)
へー!セミナーみたいなことですか?
(田中)
そうですね。「車の意見交換会」っていって、女性ユーザーの車のわからないことを聞き出そうっていう勉強会を一昨年やったんですね。そしたらその時に、「車のわからないところがわからない。」って言われて。
(佐川)
たしかにたしかに。
(田中)
『わからないことがわからない』って何伝えていいかわかんないね。てなって。
じゃあ「わからないことを一緒に引き出そう」っていうので、いろんなことを聞き出して、その解決方法だったりとかをスタッフと一緒にやってきました。
(佐川)
ほ〜それはやっぱり喜びますよね、お客さまは。
(田中)
そうですね。みなさん車の中に「オイル」とかいっぱい入っているのに、エンジンオイル「だけ」しか知らなくて。実はエンジンオイルの他にブレーキオイルだったりエンジンオイルだったりオートマオイルだったり、LLC(エンジン冷却水)入ってるし、っていう話をしたらみなさん「えーーー!!!」っていう反応で。
あとは車の部品って2万点〜3万点の部品でできてますよって話をしたりとかですね
(森日菜美)
えー!!! 私も今ちょっとびっくりしました!2万点から3万点!? えー!!
(田中)
そうなんですよ。部品1個100円にしたって200万〜300万って結構妥当な値段で車って売られてて、おうちの次くらいに高い買い物になっちゃってるんですけど、その辺考えるとしっかりメンテナンスをして、大事に乗ってもらいたいっていうのがあります。
(森日菜美)
うんうん。
お気に入りの工具
(森日菜美)
お気に入りの工具はありますか?
(田中)
Snap-onの工具です。
整備士業界の課題とは
(森日菜美)
ちなみに田中さんが考える整備業界の課題はなんだと思いますか?
(田中)
技術の安売り、一部整備士の能力不足ですかね。整備士は国家資格ですが、試験が簡単すぎて誰でもなれてしまうので、そこの改善は必要だと思います。
(佐川)
なるほど。
最後に一言!
(森日菜美)
最後になんか宣伝みたいなのってあったら、教えていただきたいです。
(田中)
今レシップアーレでは整備士を募集してます。私の企業理念として、整備士界にイノベーションを起こす、新しい取り組みをやって自動車業界を変えたいと思って、スタッフ一同頑張っているんですね。
(佐川)
いいですね。
(田中)
その思いで一緒に働いてくれる方。男性、女性でも募集してますので。県外の方でも、zoomでしたいと思いますので、やる気のある方はぜひお待ちしております。
ホームページで「レシップアーレ」って検索したら出てきますので、そこのメールフォーム、もしくは直接電話いただいても大丈夫です。
▷ Reship A-RE HP
▷ Reship A-RE facebook
(佐川)
こうした熱い思いに共感できる整備士の方はぜひ「レシップアーレ」で検索をして、問い合わせてください。
(森日菜美)
ということで、女性整備士で、佐賀県の整備工場「レシップアーレ」を経営する 田中里絵子さんにインタビューをしました!ありがとうございました!
(田中)
ありがとうございました!
ラジオ日本「#メカラジ」
※この記事は、ラジオ日本「#メカラジ」「輝け!ニッポンのメカニック」の放送内容に、時間の都合で放送できなかった部分を加え、独自に編集したものです。
- ラジオ日本( AM 1422kHz/FM92.4MHz/日テレ グループ )
- 番組HP : http://www.jorf.co.jp/?program=meka_radi
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番組パーソナリティ:2名
佐川悠)1985年生まれ。栃木県野木町出身
株式会社Seibii(セイビー ) 代表取締役CEO
2009年慶應義塾大学経済学部卒業、三井物産株式会社入社。
金属資源、リサイクルビジネス、自動車リビルト部品製造事業、南アフリカ駐在を経て
2019年に同社退社、株式会社Seibiiを創業。
森日菜美)2001年生まれ。東京都出身
2015年『校庭に東風吹いて』で映画デビュー。
以降、映画、ドラマ、モデル等幅広く活動中。
公式HP:https://www.toho-ent.co.jp/actor/1093
Instagram:https://www.instagram.com/hinami_mori/
Twitter:https://mobile.twitter.com/hinami__mori
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Seibii(セイビー)は全国47都道府県のお客様に、安心・便利な車の整備・修理・パーツ取り付けサービスを届けるべく、日々事業拡大に努めています。同時に、メカニックのキャリアに寄り添う事業を創っています。その為にも、全国の整備士さんの力が必要です!
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