アメリカ発のEVベンチャーである自動車メーカー ルシード・モータース。
今年の4月にプロトタイプであるLucid Airがニューヨークモーターショーに出る予定となっています。
テスラで働いていた社員が多く、テスラでモデルSの開発の指揮をとっていたCEOによって次世代のEV車両を開発しているのがルシード・モータースになります。
ポストテスラの一角を担うルシード・モータースがどんな企業なのか、Airとはどんなクルマなのかご紹介します。
ルシード・モータースとは
設立
2007年にAtievaという名前で設立されました。当初はEVバッテリーとパワートレインの製造を目的として会社が設立されたようですが、そこから名前をルシード・モータースに替え現在に至ります。
出資先
出資先には日本の三井物産やJAFCOなどが出資しています。
2018年には1千億円ほどのSaudi Arabia's Public Investment Fundから出資を受けています。
経営陣
CEO/CTO Peter Rawlinson。
ジャガーやロータスのエンジニアとして開発に携わります。テスラでは副社長/チーフエンジニアとしてモデルSの開発に携わります。
その後、2013年にルシード・モータースに入り、CEO兼CTOとして現在に至ります。
デザイン Derek Jenkins
アウディではアシスタントとしてA2、A8のデザインを手掛けます。その後、フォルクスワーゲンでチーフデザイナーとして9年間過ごします。VWから次はマツダのデザイナーとして、MX-5、CX-5、マツダ3、マツダ6、CX-9のを担当し、2015年にルシード・モータースに入ります。
ルシード・モータースでは、クルマの外装、内装、UXから素材に至るまで彼が指揮を取りデザインしています。
製造 Peter Hochholdinger
アウディの製造部門にてA4,A5、Q5に携わります。その後、テスラの製造責任者としてモデルSなどに携わります。
ルシード・モータースでは製造部門の責任者として指揮をとっています。
Lucid Air
スペック
- パワー:フロントモーター(600PS)/リアモーター(400PS)
- 駆動方式:リアドライブ/4WD
- バッテリーキャパシティー:75.0kWh
- 航続距離:400マイル以上
- 長さ:4800mm
- 幅:1950mm
- 高さ:1450mm
- 重量:2100kg
外観
内装
サーキット
このLucid Airですが、ラグナセカスピードウェイでのEV車両の記録を更新しています。
今までの記録はジャガーI paceが持つ1:48,18でしたが、Lucid Airは1:41.67 のタイムを記録して
います。
youtube
ただし、テスラは非公式ながら1:36,555を記録しているようです。
~ Some personal news ~
— Tesla (@Tesla) September 12, 2019
We lapped Laguna Seca @WeatherTechRcwy in 1:36.555 during advanced R&D testing of our Model S Plaid powertrain and chassis prototype
(That’s a second faster than the record for a four-door sedan) pic.twitter.com/OriccK4KCZ
ポストテスラとして有力候補の1角であるルシード・モータースにこれから注目です。