子どもたちの交通事故防止を目的とした「とびださないで!プロジェクト」の一環として、大手自動車メーカーは「#とびださない体操【ノリノリミックス ver.】」を公開しました。公開からわずか1週間で、SNSでの再生回数はなんと670万回を超える大反響となっています。
子どもが楽しく学べる交通安全体操
本企画の中心となる「#とびださない体操」は、滋賀県発祥の交通安全キャラクター「とび太くん」とのコラボで生まれたもので、小学校入学前の子どもたちを対象に「飛び出し事故」の防止を目的としています。
特に子どもの交通事故死傷が最も多い“魔の7歳”に着目し、「道路に飛び出さない」ことの大切さを体を使って学べる工夫がされています。
今回のノリノリミックス版では、元の体操に比べてよりリズミカルな振付にアップデート。TikTokのトレンドを意識したポップな音源や「一旦、ポーズ☆」の決め台詞を取り入れることで、若年層にもアピールしています。
人気インフルエンサーとのコラボで幅広い世代へ拡散
プロモーションには、モデルの北爪美月さん、ダンサーのとーきさん、ファミリー層に人気のひまいぶさくらfamilyなど、SNSで影響力を持つインフルエンサーたちが参加。
子どもだけでなく、その親世代や若者にまで交通安全のメッセージを広げる工夫がなされています。
実際、TikTokやInstagramでは「真似したくなる」「可愛くて覚えやすい」といったポジティブなコメントが多数寄せられており、コンテンツとしての完成度の高さがうかがえます。
「交通死傷者ゼロ」をめざす大手自動車メーカーの本気度
トヨタは、「交通死傷者ゼロ」という究極の目標に向けて、ハード(車両・インフラ)とソフト(人への啓発)の両面からアプローチを強化しています。
今回の体操もその一環であり、特に教育的アプローチとして評価すべき取り組みです。
また、「とびださないで!プロジェクト」は、体操だけでなく、動画、クイズ、絵本といった複合的なコンテンツで構成されており、子どもが飽きずに継続的に学べる工夫が随所に見られます。
「魔の7歳」を前に交通安全をしっかり学ぶ
本プロジェクトの背景には「交通死傷者ゼロ」という究極の目標達成への本気度がきわめて強いことがあります。
小学校に入学する「7歳」は、歩行中の交通事故死傷者数が最も多い年齢であり、その原因の半数以上が「飛び出し事故」です。
トヨタはこの問題に真正面から取り組み、就学前の子どもたちに「止まって確認する」習慣を身につけてもらうことを狙いとしています。
まとめ
子どもたちの命を守るための“学び”を、エンターテインメントと融合させたトヨタの本プロジェクトは、企業の社会的責任を果たすだけでなく、ブランド価値の向上にもつながる好事例と言えるでしょう。
今後の展開にも、引き続き注目していきたいと思います。