愛知県名古屋市に本社を置くネクステージは、全国の20歳~59歳の男女1,050人を対象に「自動車購入とローン」に関する調査を実施しました(2025年1月23日発表)。
調査結果によると自動車購入時にローンを利用する割合が最も高いのは40代であり、特に世帯年収400万~600万円の層が多いことが分かりました。
かつては車の購入は一括払いが一般的でした(筆者が若かった昭和から平成初期の世代)。
しかし、現代では手元に現金を残しつつ計画的に支払うという考え方が広まっており、ローンを利用する人が増えています。
今回の調査では、以下のような傾向が見られました.
- 40代のローン利用者が多い
- 400万~600万円の層がメイン
- ローン初期費用の考え方は多様化
頭金を多めに支払い、月々の負担を抑える派
すべてローンで支払い、初期費用を抑える派など - ローン利用経験者が次回のローンで重視するポイントは「毎月の返済額を抑えること」
それでは、各項目の詳細を見ていきましょう。
年収別ローン利用者の状況
(直近ローンを利用して購入した車の購入費用:2025年ネクステージ調べ)
車の購入費用は車種やオプションによって異なりますが、調査によると「200万円~400万円」の価格帯が過半数を占めるという結果になりました。
特に「~200万円」の価格帯は22.7%を占めています。
また、ローン利用者を年代別で見ると30代~40代が多く、特に40代は42.3%と最も高い割合を示しました。
さらに、ローンを利用して車を購入した層の世帯年収は「400万円~600万円」が全体の約3分の1を占めることが分かりました。
車を購入する際のローンに対する考え方
(直近ローンを利用して購入する際の考え方:2025年ネクステージ調べ)
ローンに対する考え方には、「頭金を多めに払い、ローン元金を少なくしたい」派と「すべてローンで支払い、手元に現金を残したい」派の二極化が見られました。
一見、対照的な考え方のように見えますが、どちらも共通して「手元資金を確保したい」「月々の支払額を抑えたい」という意図があると考えられます。
車のローン返済期間と買い替えタイミング
(直近車をローンで購入した際、買い替えを「検討し始める(始めた)時期」:2025年ネクステージ調べ)
ローンを利用して車を購入した人は、完済まで1年を切ると「買い替え」を意識し始める傾向が強いことが分かりました。
特に「完済まで1年を切った頃」や「支払い完済の1~2か月前」に買い替えを検討する層は全体の約25%を占めています。
中古車市場では、年数が経つと買取価格(リセールバリュー)が下がるため、売却のタイミングを慎重に検討する人が一定数いると考えられます。
また、5年目以降は車検費用が高くなる傾向があるため、平均的なローン返済期間である「3年~5年」との整合性も見られる結果となりました。
次回のローン利用で重視するポイント
(次回以降ローンで購入する際に重視したいポイント:2025年ネクステージ調べ)
今後、車購入時のローン利用において最も重視されるポイントは「毎月の返済額を抑えること」であり、全体の約3分の1を占めました。
現在、金利は上昇傾向にあるものの、依然として低金利の状況が続いています。そのため、金利や支払い回数よりも「月々の負担額」を優先する傾向が強いことが分かります。
まとめ
今回の調査では、40代・年収400万円~600万円の層において、ローン利用に対する抵抗感が少ないことが分かりました。
その背景には、住宅ローン・子どもの教育資金・親の介護など、出費が最も多いライフステージにいることが関係していると考えられます。
今後、金融政策の変化によって金利の上昇が進めば、ローン利用者の動向にも変化が生じる可能性があります。
しかし、「家計に大きな負担をかけず、必要なものをローンで手に入れる」という考え方は、引き続き根強く残るでしょう。
今後の経済動向や金利の変化を注視しながら、ローン利用者の動きにも注目していきたいと思います。
詳細は出典元の記事をご確認ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000244.000010893.html