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人手不足が深刻な物流業界に、新たな解決策
ダイセーグループのシステム開発部門であるDaisei VEHO WORKS(本社:ベトナム・ハノイ)は、2025年3月11日より、特定技能制度を活用した外国人ドライバー・整備士・倉庫作業員のマッチングサービス「DriveeLink(ドライビーリンク)」を正式にスタートしました。
このサービスは、2024年3月に特定技能1号の対象に自動車運送業が追加されたことを受け、慢性的な人手不足に悩む物流業界を支援する新たな一手として注目されています。
外国人材と物流企業をつなぐマッチングプラットフォーム
「DriveeLink(ドライビーリンク)」は、物流業界における人材採用の効率化と質の向上を目的に開発されました。
Daisei VEHO WORKSの本拠地であるベトナムを起点に、現地の送り出し機関と日本の物流企業をオンライン上でつなぎます。
企業側は、求人数・仕事内容・日本語能力・給与条件などをシステムに入力するだけで、要件にマッチした求職者の紹介を受けられる仕組みです。
その後の面接調整や選考もサポートされており、採用のハードルが大きく下がります。
専門教育で即戦力を育成 日本の物流現場にフィットする人材づくり
本サービスの大きな強みは、入社前の物流教育にあります。
ダイセーグループのイズミ物流(東京都千代田区)と連携し、求職者には日本の物流現場に即した専門カリキュラムを提供します。
たとえば、伝票の読み方や物流用語の理解、整備知識の基礎から、右ハンドル操作、左側通行での運転方法まで、日本の現場で必要とされるスキルを半年かけて事前に教育します。
この仕組みにより、入社後すぐに現場で活躍できる“即戦力人材”を育てることが可能になります。
少人数からでも利用可能 ― 採用コストの壁を低減
従来、外国人材の採用はコストや手間の面で中小企業にとってハードルが高いものでした。
特に、少人数での採用はコスト高となる傾向がありましたが、「DriveeLink」では1名からでも応募・採用が可能となっており、規模を問わず多くの物流企業が利用しやすいサービスとなっています。
今後の展望:物流業界の“人材インフラ”へ
Daisei VEHO WORKSは今後、ベトナム以外の国へもサービスを拡大し、より多様な人材プールを構築していく方針です。
また、物流現場に限らず、自動車整備や倉庫管理など周辺業務までカバーすることで、物流業界全体の人材不足の解消に貢献していくとしています。