輸入車に乗ることは、憧れとともに維持費への不安もつきまといます。
今回、輸入車専門の買取サービス「外車王」を運営するカレント自動車株式会社が実施したアンケート調査によって、輸入車オーナーの“リアルなメンテナンス事情”が明らかになりました。
修理や車検の実態、費用感、さらにはメンテナンスをきっかけに車の売却を検討するケースまで‥‥その実態を詳しくご紹介いたします。
目次
約半数のオーナーがディーラーに修理・車検を依頼
調査によると、輸入車オーナーが修理や車検を依頼している先として最も多かったのは「ディーラー」(50.4%)でした。
やはり、純正部品の取り扱いや専門知識、信頼性の高さが決め手となっているようです。
一方で、「民間整備工場」と回答した方も31.8%おり、こちらは費用面でのメリットや地域密着型の柔軟な対応が評価されていると考えられます。
その他、「中古車販売店」「ユーザー車検」「車検専門店」などを選ぶ方も一定数おり、自分のニーズに応じたメンテナンス先を選ぶ傾向がうかがえました。
車検費用は“10万〜30万円”がボリュームゾーン
輸入車の車検費用については、「10万円〜15万円」が最も多く(33.3%)、次いで「15万円〜20万円」「20万円〜30万円」(いずれも23.3%)と続いています。
一方で、国産車の車検費用(平均約5〜7万円)と比較すると、輸入車のメンテナンスコストは倍以上となるケースも多く、維持費が高額になりがちな傾向が顕著です。
10万円未満で済んだという方も1割ほどいますが、部品交換や不具合が重なると「30万円以上」となるケースも5.4%存在し、費用の振れ幅が大きいことも特徴です。
修理や車検が“売却検討”の引き金に?
注目すべきは、「修理や車検をきっかけに売却を検討したことがあるか」という設問への回答結果です。
なんと69%の輸入車オーナーが「ある」と回答しました。
つまり、輸入車ユーザーの7割が、メンテナンスを機に買い替えや売却を意識した経験があるということになります。予期せぬ高額修理費や、まとまった車検費用が発生したタイミングで、所有を継続すべきかどうかを再考する、
輸入車オーナーにとって「修理費」は、非常に大きな判断材料となっているようです。
まとめ:輸入車ライフは「メンテナンスコストとの向き合い」がカギ
今回の調査から見えてきたのは、輸入車オーナーが抱えるメンテナンスに対する“安心”と“負担”のバランスです。
ディーラーへの信頼やブランド価値を重視する一方で、維持費の高さが買い替えを促すトリガーとなっていることが浮き彫りとなりました。
輸入車を検討する際には、車両本体の価格だけでなく、将来的な修理・整備費用も視野に入れることが重要です。
そして、もし「修理が増えてきた」「車検代が重い」と感じた際には、買取や買い替えという選択肢を前向きに捉えるのも一つの手です。
輸入車に興味をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。