【2020年6月号】車の整備・修理・アフターマーケット業界月報

新型コロナ感染の拡大が収まりつつあり、経済活動が徐々に再開した6月。ロードサービス最大手JAF「ロードサービス救援統計」、カー用品販売最大手のオートバックス「月次売上速報」、中古自動車オークション最大手USS「成約台数・台当たり成約単価」、新車販売台数を元に車の整備・修理業界2020年6月の概況に関し纏めました。

2020年6月:新車・中古車販売状況

新車販売台数

2020年6月の新車販売台数は347,372台でした。前月比:59.14%増、昨年同月比:22.87%減です。コロナショック後の販売台数急減から底打ちしたと見られるものの、新型コロナの影響を引き続き受けていると言えます。

新車販売台数推移(軽自動車除く四輪車、軽自動車)

新車販売ランキングTOP5

車種・ブランド別の販売ランキングを確認しましょう。何年も絶好調なホンダN-BOX。2019年12月から7ヶ月連続1位を記録しています。

  1. N-BOX(ホンダ) - 15,558台
  2. ライズ(トヨタ) - 12,824台
  3. スペーシア(スズキ) - 12,073台
  4. ヤリス(トヨタ) - 10,968台
  5. ルークス(日産) - 9,432台

車種・ブランド別販売台数上位20車は図の通りです。

2020年6月:車種別販売台数 TOP20

中古車:業者間オークション成約状況

業界最大手USSの中古車販売状況(業者間取引 - BtoB)を確認します。2020年6月の業者間オークション成約台数は126,384台、平均車両単価は72万3,000円となりました。成約台数は、前月比31.41%増、前年同月比17.51%減でした。成約単価は、前月比14.22%増、前年同月比8.23%増でした。新車販売状況と同様に、新型コロナショックからV字回復を見せるも、前年比ではまだ弱い状況と言えます。

USS中古車オークション(成約台数、単価)

2020年6月:クルマの整備・修理・アフターパーツ業界概況

経済活動再開に伴い、車の利用頻度が通常に戻りつつあります。そんな社会情勢を反映し、車のトラブル・ロードサービス救援総件数は略例年通りとなりました。また、カー用品最大手のオートバックスでは「来店客数」「売上」共に例年並に戻っています。

総救援出動(ロードサービス実施)件数

2020年6月の総救援件数は、前年比で微減、前月比で微増しました。

全国JAF総救援出動件数:148,833件

  • 前月(2020年5月)比:+ 0.63%
  • 昨年(2019年6月)比:▲ 0.66%

件数前提

  • JAF救援実施件数(一般道路・四輪自動車)

2020年6月JAF総救援件数(一般道路・四輪)

バッテリー上がり(過放電)件数

「バッテリー上がり」の件数は4ヶ月連続で増加となりました。6月の救援件数は。前年同月比でプラス10.31%と大幅増加しました。前月比ではマイナス16.2%と減少しました。梅雨から夏場にかけて、バッテリー上がりの救援件数が底に向かうことは例年通りの傾向です。

全国バッテリー上がり件数:52,617件

  • 前月(2020年5月)比:+10.31%
  • 前年(2019年6月)比:▲16.20%

件数前提

  • JAF救援実施件数(一般道路・四輪自動車)

2020年6月JAF【バッテリー上がり】救援件数

バッテリーの劣化・破損(要バッテリー交換)

バッテリー上がりと同様に、4ヶ月連続で昨年比プラス20%前後となっています。2020年のバッテリー交換需要は引き続き旺盛と言えます。

全国バッテリ−劣化・破損件数:8,584件

  • 先月(2020年5月)比:▲6.75%
  • 前年(2019年6月)比:+21.50%

オートバックスのバッテリー販売売上

販売好調であった3年前の新車が交換サイクルを迎えていることによる旺盛な交換需要が継続。売上高は前年同月比プラス16%。

  • (参考)2020年3月期(2019年4月-2020年3月)のバッテリー売上:95億82百万円

件数前提

  • JAF救援実施件数(一般道路・四輪自動車)

2020年6月JAF【バッテリーの劣化・破損】救援件数

タイヤのパンク・バースト・エア不足

タイヤのトラブルは、前月比で増加、前年比では減少しました。

全国のタイヤのパンク・バースト件数:28,673件

  • 先月(2020年5月)比:+15.11%
  • 前年(2019年6月)比:▲8.14%

件数前提

  • JAF救援実施件数(一般道路・四輪自動車)

2020年6月JAF【タイヤのパンク・バースト・エア不足】救援件数

オルタネーター・ダイナモ故障

エンジンがかからない主要原因の1つであるオルタネーター(発電機)の故障。例年、4月を底に、夏に向けて件数が増加していきます。前月比プラス45.65%と大幅に増加しました。例年通りですと、このまま7月、8月とオルタネーター・ダイナモ故障が増加していくものと予想されます。

全国のオルタネーター・ダイナモ故障件数:2,763件

  • 前月(2020年5月)比:+45.65%
  • 前年(2019年6月)比:+1.58%

件数前提

  • JAF救援実施件数(一般道路・四輪自動車)

2020年6月JAF【オルタネーター・ダイナモ故障】救援件数

スターター・セルモーター故障

オルタネーター・ダイナモと並び、エンジンがかからない際の主要原因の1つです。オルタネーター・ダイナモと同様に、4月を底に夏に向けて件数が増加していきます。

全国のスターター・セルモーター故障件数:1,850件

  • 前月(2020年5月)比 : +7.18%
  • 前年(2019年6月)比 : ▲9.45%

件数前提

  • JAF救援実施件数(一般道路・四輪自動車)

2020年6月JAF【スターター・セルモーター故障】救援件数

スパークプラグ故障件数推移

エンジンが掛からない際の主因の1つです。スパークプラグと合わせてイグニッションコイルが故障しているケースも多いです。

2020年6月の件数の開示はありませんでした。例年、冬場になると数が増える故障です。

全国スパークプラグ故障故障件数:N/A

  • 前月(2020年4月)比 : N/A
  • 前年(2019年5月)比 : N/A

件数前提

  • JAF救援実施件数(一般道路・四輪自動車)
  • JAFの救援シェアは約50%ですので、日本全国では約2倍の出動要請があったと考えられます

カー用品・アフターパーツ等販売状況

オートバックスの月次速報を元に、各商品の販売状況を見ていきます。

タイヤ・ホイール販売状況

  • 外出自粛時の需要が当月にずれ込んだことや車の利用が増加したため、タイヤは数量・金額ともに前年超え。ホイールも同様に前年超え。
  • 前年比:+8.3%(金額ベース)

ドライブレコーダー・カーナビ等カーエレクトロニクス販売状況

  • 先月に続き車販売不振によりナビゲーションが低調。同様に低調だったドライブレコーダーは6月末のあおり運転罰則強化を受け、前年割れも復調傾向
  • 前年比:▲13.9%(金額ベース)

エンジンオイル販売・交換状況

  • 前年比 0.0%(金額ベース)

前提

  • オートバックスの店舗売上

参照サイトと注意事項

この記事は以下の公開情報を基に作成しています。この場を借りて、情報公開に感謝申し上げます。

数字の注意

JAFのロードサービスシェアは約50%で国内1位です。USSの中古自動車業者間オークション(BtoB)はシェア約40%で国内1位です。オートバックスのカー用品販売シェアは、公開されていませんが、国内最大手です。従い、本記事記載の「ロードサービス救援件数」「カー用品販売状況」「中古車販売状況」等は、必ずしも日本全体の数字・傾向を表しているとは言えませんので、ご注意ください。